都市貧困層支援

支援に至った経緯

世界中で新型コロナの影響によって、世界中で家庭内暴力のリスクが高まっており、バングラデシュでも同様に女性が普段よりも家庭内暴力のリスクと直面するようになりました。そこで、より脆弱な立場にある女性にフォーカスをあてることとなりました。また上記に加え、ロックダウン等の影響で特に困難な状況に陥った女性と障害をもつ少年への就職支援/一時支援を実施しました。望まない結婚や、女性シェルターの閉鎖等で行き場を失った人々が安全に生活できる環境を整えます。

被害者の語りから

Aさん(18歳 女性)

水泳の強化選手であったが、寮が閉鎖トレーニングも中止となった。4月~6月の間は実家(姉の旦那が世帯主の家に母も暮らしている)に戻っていたが、叔父に年頃だし家にずっとは置いておけないから結婚するように言われた。しかし、本人は結婚を望んでおらず自立することを望み、ダッカに戻り、知り合いを辿って、KOLPONA事務所に相談に来た。日系縫製企業への就職が10月に決まり、現在は自立した人生を歩むスタートを切ることができた。

Cさん(26歳 女性)

ロックダウンにより、リキシャ引きの旦那の収入がほぼなくなり、田舎に帰るように言われる。もともと旦那によるDV問題を抱えており、子どもと暮らすためのお金の仕送りを頼んだが、更に幼い子供がいる上に現在妊娠中である。地元に帰ったが、両親は高齢で収入もないので同居することは難しい。安心に出産ができる場所の紹介をしてもらいたい。また、金銭的支援を得ることができる機関、もしくはシェルターを紹介してもらいたいとの相談があった。妊娠後期の為、ダッカにある妊婦の為のDV避難シェルターへの入居が決まっていたが、別居中の旦那がこの一件を知り、NGOの支援を受ける事を禁止。一時支援金をasteより至急、並びにEさんの暮らす地域のNGOに連絡を入れ様子を時々見てもらう事をお願いした。

 

支援内容

*支援地域:ダッカ市内

*提携NGOであるTARANGAが運営している女性緊急避難シェルターに対し、1か月分のシェルターの食費を支援しました。

女性緊急避難シェルターの様子

TARANGAの女性緊急避難シュエルターには、常時20名ほどの女性とその子どもが生活しています。ロックダウン以降は相談者が増加し、ドメスティックバイオレンスや、レイプ被害に遭った女性、一方的な離婚・別居を旦那に言い渡され行き場のなくなってしまった女性らが半年~1年間生活し、就職先の斡旋を行い自立支援が実施されています。

さいごに

これまで先住/少数民族地域の身での活動をしていたasteですが、初めて本格的にベンガル農村地や首都ダッカの女性・子どもの緊急支援を行う団体との関わることになりました。団体としても個人としても学ぶことが多くありました。また、それぞれの地域によっての比較検討ができ、新型コロナウイルス禍のバングラデシュの地域ごとの実態を知ることができました。今回初めて関わることになったNGOとも、今後の活動を視野に入れた話し合いを進めることができ、これから首都ダッカ、そしてバングラデシュ国境地域と幅広くバングラデシュと関わることができるきっかけにもなりました。

緊急支援は一時的な側面が強いですが、asteのモットーである「継続的な関り、自立に向かうサポート」を実施していきたいと考えています。

改めまして、皆様物心両面における多大なご支援、本当にありがとうございました。

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