サイクロン被災地支援

NGO活動

支援の理由

2020年5月20日にベンガル湾沖合を襲った巨大サイクロン(Amphan:アンファン)の爪痕は深く、南西部の人々の生活は新型コロナの影響に加えて、過酷な状況に置かれていました。支援開始当時も多くの人々が家を失い、避難所生活を強いられている状況でした。

村民の言葉より

5月20日にサイクロンが来た時は、昼頃から高齢者や子ども、障害者が避難所に避難をしました。大きいサイクロンであるという事は聞いていましたが、最初は全員が避難していなかったのですが、夜になるにつれユニオンチェアマンや地域防災組合のメンバーが、全員避難するように声をかけました。新型コロナウイルスの事も怖かったですが、それ以上にサイクロンが怖くて学校の中には人が密集していました。防災組合が作ってくれたキチュリ(カレー味の炊き込みご飯)をみんなで食べて夜を過ごしました。一夜明けたら、村の多くが冠水していて、これからどうしたらいいのかという不安に襲われました。幸いにも死者は出ませんでしたが、被災後に残った家財を集めに行った高齢男性が急な増水によって流されてしまい、1人なくなってしまいました。

現地の様子

サイクロン被災から2か月が経過した被災地は、その爪痕が至る所に残っていました。避難所には人が溢れかえっており、避難所だけでなく、堤防や道路に簡易住宅を作って暮らしている人々も多くいました。冠水した家、崩壊した家等が多く被害の甚大さを感じさせられました。地域によっては、村があった場所全体が水に浸かってしまい湖のようになっており、以前この場所が村であったことを信じることができませんでした(表紙写真参考)。避難所には1教室10~12世帯が暮らしておりました。このあたりの地域では、男女別ではなく、世帯別で避難所を使用する習慣のようです。新型コロナウイルスの影響で、被災支援に入るNGOが例年より少なかったようです。

また、新型コロナウイルス対策に関しては、ロックダウン開始後より市場の短縮営業の実施や、消毒液の散布、手洗いやマスク着用を促す呼びかけを実施し、感染対策を村人へ呼びかけていたようです。避難所では、マスクの配布をしたものの、暑い中でのマスクの着用を義務付ける事は困難であったと話してくれました。幸いにも新型コロナウイルス感染者が避難所で発生しなかったので、結果的にはよかったですが、普段よりも緊張感が漂う様子であったことが分かりました。

そこで私たちは、女性世帯主であるひとり親世帯35世帯に対し、2,000タカの支援を実施しました。大体4人家族で1週間~2週間ほどの食糧が買えるほどの金額になります。

そして10月下旬、サイクロン被災より5ヶ月が経ったシウラユニオンを再び訪れました。少しずつ水が引きはじめ、道路の再建が始まっていました。避難所も簡易小屋に暮らす人々も少しずつ家に帰る準備を始めようとしていましたが、その道のりは長く、まだまだ避難生活が続きそうだと教えてくれました。

「家財道具の多くは流されてしまったし、政府からの支援米もいつまで続くか分からないから今後の生活が心配です。」と、多くの人々が不安を露わにしていました。

 

 

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